NICONICO(にこにこ)
田原本の児童発達支援・放課後等デイサービス
イベント・その他

おでかけ療育

NICONICOの敷地は広く、遊べる場所も多いですが、戸外へ出ると様々な学びがあります。
今回は、おでかけスタイルの療育をご紹介いたします。

お買い物

買い物なんて普段行ってるじゃん!って言われるかもしれませんが、買い物についていく経験はあっても、自分で買い物をする経験はあまりないのではないでしょうか。

「あれ買ってー」「これ買ってー」と買い物カゴにお菓子やおもちゃを入れることはあっても、財布からお金を出して自分で支払う経験はない子が多いです。

おやつを買う

NICONICOではおやつの時間があり、いつもはみんな同じものを食べていますが、時々自分のおやつを買いに行くというプログラムを実施しています。

まずは、職員と一緒に買う物を選び

  1. 財布からお金を出す
  2. 店員さんに渡す
  3. おつりとレシートをもらって財布に入れる

を経験します。

何回か経験して慣れてきたら、行く前に何を買うか決めたり、値段を見て計算しながら買い物をしたり、お母さんからのおつかいをしたり等、順を追ってレベルアップしていきます。

自分で買ったおやつは最高においしい!

バッティングセンター

田原本のバッティングセンターに行きました。
バッティングセンターは全員が行ったことのない場所だったので、事前にバットでボールを打つ練習をして臨みました。

バッティング練習

バットを持つのも初めての子がいたので、順を追って練習しました。
NICONICOにあるのは、プラスチックのバットだけですが。^^;

  1. 止まったボールを打つ
  2. 近くから投げられる大きいボールを打つ
  3. 近くから投げられる小さいボールを打つ
  4. 遠くから投げられる大きいボールを打つ
  5. 遠くから投げられる小さいボールを打つ
にこにこさん
にこにこさん
5段階のレベルを設定し、①から順番にレベルアップしていきます。

ボールを打つのは苦戦するかと思いきや、どの子も上手にバットにボールを当てていきます。
めでたく全員がMAXレベルをクリアし、バッティングセンターへの期待も高まりました。

バッティングセンター

いよいよ本番のバッティングセンターです。
出発前に打つ順番を決め、大広間でプラスチックのバットで打つ、仕上げの練習をしてから出発しました。

車の中から楽しみすぎて、ドキドキワクワクが止まりません!

センターまでの通路からボールが上へと上っていくのが見え、「こんな風になってるんや!」と驚きの声も聞こえてきました。

モニターが付いているので、バッティングしている人やモニターを見たりと、興味津々の子どもたち。

当所はソフトボールでのバッティング経験をする予定でしたが、小さい子向けのマシーンもあると聞き、そちらに変更しました。

よぉーく狙って……ナイバッチー!!

時間制で何人打ってもいいとのことで、決めた順番に10球ずつ打っていきました。
球はプラスチックで、バットの種類もプラスチックと金属があり、長さも少しずつ違います。

まずはプラスチックのバットから挑戦し、次からは金属バットにもチャレンジ。
当たるとカーン!といい音が鳴り響きました。

バッティングする子、マシーンのスイッチを押す子と分かれ、40分間楽しみました。

バッティングは身体的な運動だけでなく、見る力を鍛えるビジョントレーニングにもなります。
今後もボールを打つ経験を積み重ね、もっと早い球を打つことにもチャレンジできればと思っています。

図書館

田原本青垣生涯学習センター内の図書館へ行きました。

行きの車中で図書館での約束をしました。

  1. 静かにする
  2. お茶は外で飲む
  3. 1人1冊借りる

約束を守って静かに行動することができていました。
本を探すパソコン型の検索機の操作は楽しい

検索機でお目当ての本を検索すると、レシートが出てきて本のある場所を教えてくれます。
これかな?

本の除菌をする機械を見つけて、順番にやってみました。
探求心旺盛の子どもたちです。

他にも血圧測定器があり、自分の血圧を測ってみる子もいましたよw

選んだ本を見てみます。
どれを借りて帰るか悩みますね。

宿題をするのもOKなので、本を探す前に済ませる子もいました。

悩んだ末に決めた一冊。
図書館のカウンターまで持って行って借りました。

「また図書館行きたい!」という子もいたので、今後も療育プログラムに加えていこうと思います。

マクドナルド

気温が高すぎて予定変更をした日に、みんなでマクドナルドに行きました。

マクドナルドはお馴染みではありますが、自分で注文するとなると話は別です。
初めて自分で注文するにあたり、前もってメニューを見ながら買うものを決めました。

出発前にハッピーセット限定で

  1. 何のセットか
  2. サイドメニュー(ポテト)
  3. ドリンク

を決め、財布に500円ずつ入れて行きました。

車中で、「静かにする」「走らない」等の約束をしたので、お店に着いても順番に並んで1人ずつ買っていきます。

注文支払い待つ番号を呼ばれたら取りに行くテーブルまで運ぶ

1番難しかったのは、やっぱり注文です。
初めて会う店員さんに伝えるのは緊張しますね。

小さい声で伝える子、メニューを指さす子、「先生言って」と助けを求める子と様々でした。

みんなよく頑張りました!

注文さえ済めば、あとは経験済みですね。
自分のセットをテーブルまで運び、みんなで「いただきます」

自分で頼んだハンバーガーの味は格別だったことでしょう。

おもちゃはお店では開けず、NICONICOに帰ってからのお楽しみにしました。
中を見たいのを我慢して持ち帰り、何が入っているのかドキドキしながら「せーの」で開けました。

普段は保護者の方に任せっきりの買い物も、注文を子どもたちにしてもらうと、それだけで社会性が育ちます。
ぜひいつもの買い物でチャレンジしてみてくださいね。

にこにこさん
にこにこさん
子どもの買い物はSST(ソーシャルスキルトレーニング)なのです。

慣れ親しんだ家庭や学校とは違う場所での経験は、子どもたちにとってはとても新鮮で刺激的です。

たかが買い物とあなどるなかれ!

たとえ小さい買い物1つでも、子どもにとってはとても勇気とパワーが必要です。
自分で買うことができた時に小さな自信が芽生え、積み重ねによって大きな自信になっていきます。

毎日忙しいかもしれませんが、ほんの少し心に余裕を持って、子どもたちに役割を与えてあげてみてください。
子どもたちの成長が、どんどん見えてくるはずですよ。^^